それはクリスマスに起こった・・・
ちょっと前のことになりますが、
かなり頭にきた事件が発生したので、
今回はそれを扱うことにします。
今は全然立腹していませんが・・・。
それは、昨年のクリスマスの夜(平日)に起こりました。
当日は、自宅でワイフと3人の子らと共に
ささやかなパーティを催す予定があったので、
仕事を早めに切り上げた私は事務所を閉め、
車で自宅に向かいました。
なお、自宅は駐車場が無いマンションなので、
マンション近くにある駐車場の一区画を借りて
車をとめています。
で、その契約駐車場に到着。
急げ、家族が待っている!
パーティを始めたくてうずうずしている!
と、え!??
私が契約している駐車スペースに、
他人が駐車している。
・・・車をとめられない!!
周囲を見渡しても、無断で駐車している
不埒者の人影は無い。
ガッデム!!
さて、こんな場合、
法的にどんな解決方法があるでしょうか?
かなり頭にきた事件が発生したので、
今回はそれを扱うことにします。
今は全然立腹していませんが・・・。
それは、昨年のクリスマスの夜(平日)に起こりました。
当日は、自宅でワイフと3人の子らと共に
ささやかなパーティを催す予定があったので、
仕事を早めに切り上げた私は事務所を閉め、
車で自宅に向かいました。
なお、自宅は駐車場が無いマンションなので、
マンション近くにある駐車場の一区画を借りて
車をとめています。
で、その契約駐車場に到着。
急げ、家族が待っている!
パーティを始めたくてうずうずしている!
と、え!??
私が契約している駐車スペースに、
他人が駐車している。
・・・車をとめられない!!
周囲を見渡しても、無断で駐車している
不埒者の人影は無い。
ガッデム!!
さて、こんな場合、
法的にどんな解決方法があるでしょうか?
問題点を整理
仰々しく整理する程のものではありませんが、
本件について発生している問題点を
整理してみましょう。
(1)無断でとめている車が邪魔(撤去したい)
(2)無断駐車している不埒者の法的責任
(3)私の法益(法で保護される利益)
(4)賃貸人の責任
こんなところでしょうか。
以下、順次述べていきます。
本件について発生している問題点を
整理してみましょう。
(1)無断でとめている車が邪魔(撤去したい)
(2)無断駐車している不埒者の法的責任
(3)私の法益(法で保護される利益)
(4)賃貸人の責任
こんなところでしょうか。
以下、順次述べていきます。
無断でとめている車が邪魔
無断駐車しているのですから、
当然その車の所有者に対して妨害排除請求できる訳ですが、
今、まさに
「クリスマスパーティに遅れちゃう!」と焦っている私が
チマチマと法的手続をするなんて、
全く現実的ではありません。
この問題については、基本的には警察に通報するのが
ベストと言えましょう。
当然その車の所有者に対して妨害排除請求できる訳ですが、
今、まさに
「クリスマスパーティに遅れちゃう!」と焦っている私が
チマチマと法的手続をするなんて、
全く現実的ではありません。
この問題については、基本的には警察に通報するのが
ベストと言えましょう。
無断駐車している不埒者の法的責任
私が賃借していて、私がその対価として
賃料を支払っている駐車スペースを使用している不埒者には、
刑事で立件、というのはほぼ現実的でなく、
民事においても、警察は「民事不介入」として
ノータッチなのが実情です。
しかし、私には「借りたスペースを使えない」という
具体的な不利益が発生しているので、
不埒者は、警察が不問とする民事上の責任を負う(私から金銭請求される)
可能性があります。
賃料を支払っている駐車スペースを使用している不埒者には、
刑事で立件、というのはほぼ現実的でなく、
民事においても、警察は「民事不介入」として
ノータッチなのが実情です。
しかし、私には「借りたスペースを使えない」という
具体的な不利益が発生しているので、
不埒者は、警察が不問とする民事上の責任を負う(私から金銭請求される)
可能性があります。
私の法益
上記とリンクする、
私の法律上保護される利益(法益)とは?
これがですね、賃借人の立場としては
めちゃくちゃ腹が立つのに
非常に軽微な利益なんですよ。
私の場合、「借りているのに使えなかった時間」が
損害(法益)になる訳ですから、
賃料月額を基にして、具体的に妨害されていた時間の
賃料相当額が算出できます。
それが「損害額」・・・
まあ、頗る少額ですよね。
その損害額について賠償請求をする・・・バカバカしいです。
その他、よその駐車場に停めざるを得なければ
その駐車場代も損害として賠償請求できるでしょうが、
それも何百円単位だったりするので・・・バカバカしいです。
本件妨害が私の業務時間中であれば、
その分の私の時給相当額も得べかりし利益(逸失利益)として
請求したいところですが、残念ながら業務時間外ですから、
請求できないでしょうね。
結局、そんなものなんですよ・・・。
私の法律上保護される利益(法益)とは?
これがですね、賃借人の立場としては
めちゃくちゃ腹が立つのに
非常に軽微な利益なんですよ。
私の場合、「借りているのに使えなかった時間」が
損害(法益)になる訳ですから、
賃料月額を基にして、具体的に妨害されていた時間の
賃料相当額が算出できます。
それが「損害額」・・・
まあ、頗る少額ですよね。
その損害額について賠償請求をする・・・バカバカしいです。
その他、よその駐車場に停めざるを得なければ
その駐車場代も損害として賠償請求できるでしょうが、
それも何百円単位だったりするので・・・バカバカしいです。
本件妨害が私の業務時間中であれば、
その分の私の時給相当額も得べかりし利益(逸失利益)として
請求したいところですが、残念ながら業務時間外ですから、
請求できないでしょうね。
結局、そんなものなんですよ・・・。
賃貸人の責任
賃貸人(契約駐車場の所有者)は、
当該駐車スペースを賃借人(私)に貸すことによって
その対価を賃料として得ている訳ですから、
当然、私が支障無く利用できるようにする
義務を負っています。
よく、「駐車場内でのトラブルには一切関与しない」
というような看板等が掲げられたりしていますが、
そんなのは無効です。
例えばアパート等の賃貸物件で
雨漏りがするなら賃貸人には修繕義務がありますし、
ハクビシン等が住み着いて(どんな状況?)賃借人が住めない!
ということなら、その駆除等をしたり、
住めなかった日数分の賃料を減額する等の
措置をする必要があります。
駐車場は別、なんてことはありません。
ただ、駐車場の場合、賃料がもともと少額であるが故か、
それによって発生する賃借人の法益も軽微になりがちで、
「知~らんピ!」と決め込む賃貸人が多く、
実際に賃貸人に連絡しても動いてもらえず、
使えなかった分の賃料減額にも応じようとしない
・・・と思われます(個人的見解)。
要するに、賃借人はいくら怒り心頭でも
費用対効果等の観点から法的に救われず、
泣き寝入りになりがちなのです。
当該駐車スペースを賃借人(私)に貸すことによって
その対価を賃料として得ている訳ですから、
当然、私が支障無く利用できるようにする
義務を負っています。
よく、「駐車場内でのトラブルには一切関与しない」
というような看板等が掲げられたりしていますが、
そんなのは無効です。
例えばアパート等の賃貸物件で
雨漏りがするなら賃貸人には修繕義務がありますし、
ハクビシン等が住み着いて(どんな状況?)賃借人が住めない!
ということなら、その駆除等をしたり、
住めなかった日数分の賃料を減額する等の
措置をする必要があります。
駐車場は別、なんてことはありません。
ただ、駐車場の場合、賃料がもともと少額であるが故か、
それによって発生する賃借人の法益も軽微になりがちで、
「知~らんピ!」と決め込む賃貸人が多く、
実際に賃貸人に連絡しても動いてもらえず、
使えなかった分の賃料減額にも応じようとしない
・・・と思われます(個人的見解)。
要するに、賃借人はいくら怒り心頭でも
費用対効果等の観点から法的に救われず、
泣き寝入りになりがちなのです。
【おまけ】実際にどのように動いたか
ここまで法的な問題について述べましたが、
おまけとして、実際に私がどのように動いたかを
記しておきます。
時を戻そう。
クリスマスパーティを開くべく、
いそいそと契約駐車場にたどり着いた私。
と、私の駐車スペースに無断でとめている車を発見しました。
「はあ!?ふざけんな!」と思いつつ、
こういう案件で賃貸人が動くとは到底思えなかったので、
即、警察に架電。
当該駐車場の位置、対象者の車種、ナンバー等を伝え、
現場に来てください、と依頼しました。
待つこと約30分。
別の駐車場に車をとめて駐車場代を支払うのも癪
(だって不埒者に請求しても軽微で阿呆らしいから)だったので、
契約駐車場の邪魔にならないところ(駐車スペースでないところ)に
自分の車をとめて待っていたら、
警察官2名が現地に到着しました。
警察は既に対象車の所有者及びその電話番号を特定していたので、
即、所有者(不埒者)に架電してくれましたが、
なぜか不埒者の配偶者が電話に出て、外出中だと言う始末・・・。
警察は、上記と並行して、
不埒者が近隣にいた場合には聞こえるように
拡声器で「すぐ車をどかすよう」何度か求めてくれましたが、
誰も現れず・・・。
それでは、ということで、
警察が近隣に聞き込みを開始しましたが、
それと思しき者は見つからず・・・。
その間、私の怒りのボルテージはうなぎ上り。
最初の妨害発見から、約2時間が経過していました。
そこへ、不埒者がひょっこり現れた。
「あれぇ、何事ですかぁ?」という、すっとぼけた表情。
警察が事情を説明したところ、
「そこが契約駐車場とは知らなかった」という、すっとぼけた回答。
どう見ても、契約駐車場である。
世の中、「知らなかった」と言えば救われると
勘違いしている輩が結構いるものです。
警察は、「何ということはないけど、気を付けてね」とだけ言って
去ろうとする。
「何ということはないけど」じゃないでしょ!!
めちゃくちゃ迷惑しているんですよ!!!
こんな寒い冬の夜、というかクリスマスの夜に
何時間も待ちぼうけを喰らって、
我が身の不幸をおとなしく受け入れるのなんて、
マッチ売りの少女くらいでしょ!!
否、マッチ売りの少女だって現実を受け入れていたかどうか
けだし怪しいもんですよ!
・・・何の話か分からなくなってきましたが、
とにかくその警察の対応にも腹が立った私は、
ついに黙っていられず、その不埒者に声をかけました。
あのですね、警察は「何ということはない」と言っていますが、
それは「民事不介入」という意味に過ぎなくって、
あなたに民事上の責任が無いという訳じゃないんですよ。
私には現に損害が発生しているんですよ(少額過ぎて金額は言えないけど)。
その「自分は悪くない」と言わんばかりの態度は何ですか。
「知らなかった」では済まない程の迷惑を私にかけているんですよ。
その気になったら、あなたに
損害賠償請求することもできるんですよ(一応、嘘ではない)。
どうなんですか、と。
そうすると、不埒者も表情が変わって、
初めて私に陳謝し、もう二度としない、と言ったのでした。
聞けば、その不埒者に、当該駐車場に車をとめて構わない、
と案内した者(※不埒者が参加する会合の主催者で、
当該駐車場の近くが会合場所になっていた。)がいたということで、
不埒者には情状酌量の余地が無いでもないのですが、
私も「ああ、そうだったんですか」で終わりにする気にはなれず(というか主催者ふざけんな)、
こう続けました。
再発防止のために、あなたの車検証と運転免許証を撮らせてもらいます。
もしまた同じことがあったら、その時はきっちり損害を賠償してもらいますからね!
再発防止策を講じるのは
当然のことであります。
すごすごと車検証と運転免許証を提示する不埒者。
それを見つめる警察官2名。
パトカーのボンネットに車検証と運転免許証を置き、
不埒者に「じゃあ、撮影しますからね。いいですね?」と問い、
承諾を得たので、スマホでパシャリ。
警察と不埒者に帰ってもらったのでした。
以上が、事の顛末です。
なんだかな~。
おまけとして、実際に私がどのように動いたかを
記しておきます。
時を戻そう。
クリスマスパーティを開くべく、
いそいそと契約駐車場にたどり着いた私。
と、私の駐車スペースに無断でとめている車を発見しました。
「はあ!?ふざけんな!」と思いつつ、
こういう案件で賃貸人が動くとは到底思えなかったので、
即、警察に架電。
当該駐車場の位置、対象者の車種、ナンバー等を伝え、
現場に来てください、と依頼しました。
待つこと約30分。
別の駐車場に車をとめて駐車場代を支払うのも癪
(だって不埒者に請求しても軽微で阿呆らしいから)だったので、
契約駐車場の邪魔にならないところ(駐車スペースでないところ)に
自分の車をとめて待っていたら、
警察官2名が現地に到着しました。
警察は既に対象車の所有者及びその電話番号を特定していたので、
即、所有者(不埒者)に架電してくれましたが、
なぜか不埒者の配偶者が電話に出て、外出中だと言う始末・・・。
警察は、上記と並行して、
不埒者が近隣にいた場合には聞こえるように
拡声器で「すぐ車をどかすよう」何度か求めてくれましたが、
誰も現れず・・・。
それでは、ということで、
警察が近隣に聞き込みを開始しましたが、
それと思しき者は見つからず・・・。
その間、私の怒りのボルテージはうなぎ上り。
最初の妨害発見から、約2時間が経過していました。
そこへ、不埒者がひょっこり現れた。
「あれぇ、何事ですかぁ?」という、すっとぼけた表情。
警察が事情を説明したところ、
「そこが契約駐車場とは知らなかった」という、すっとぼけた回答。
どう見ても、契約駐車場である。
世の中、「知らなかった」と言えば救われると
勘違いしている輩が結構いるものです。
警察は、「何ということはないけど、気を付けてね」とだけ言って
去ろうとする。
「何ということはないけど」じゃないでしょ!!
めちゃくちゃ迷惑しているんですよ!!!
こんな寒い冬の夜、というかクリスマスの夜に
何時間も待ちぼうけを喰らって、
我が身の不幸をおとなしく受け入れるのなんて、
マッチ売りの少女くらいでしょ!!
否、マッチ売りの少女だって現実を受け入れていたかどうか
けだし怪しいもんですよ!
・・・何の話か分からなくなってきましたが、
とにかくその警察の対応にも腹が立った私は、
ついに黙っていられず、その不埒者に声をかけました。
あのですね、警察は「何ということはない」と言っていますが、
それは「民事不介入」という意味に過ぎなくって、
あなたに民事上の責任が無いという訳じゃないんですよ。
私には現に損害が発生しているんですよ(少額過ぎて金額は言えないけど)。
その「自分は悪くない」と言わんばかりの態度は何ですか。
「知らなかった」では済まない程の迷惑を私にかけているんですよ。
その気になったら、あなたに
損害賠償請求することもできるんですよ(一応、嘘ではない)。
どうなんですか、と。
そうすると、不埒者も表情が変わって、
初めて私に陳謝し、もう二度としない、と言ったのでした。
聞けば、その不埒者に、当該駐車場に車をとめて構わない、
と案内した者(※不埒者が参加する会合の主催者で、
当該駐車場の近くが会合場所になっていた。)がいたということで、
不埒者には情状酌量の余地が無いでもないのですが、
私も「ああ、そうだったんですか」で終わりにする気にはなれず(というか主催者ふざけんな)、
こう続けました。
再発防止のために、あなたの車検証と運転免許証を撮らせてもらいます。
もしまた同じことがあったら、その時はきっちり損害を賠償してもらいますからね!
再発防止策を講じるのは
当然のことであります。
すごすごと車検証と運転免許証を提示する不埒者。
それを見つめる警察官2名。
パトカーのボンネットに車検証と運転免許証を置き、
不埒者に「じゃあ、撮影しますからね。いいですね?」と問い、
承諾を得たので、スマホでパシャリ。
警察と不埒者に帰ってもらったのでした。
以上が、事の顛末です。
なんだかな~。